こんにちは。まんたです。
前回の記事にて断熱リカバリーをはじめます!と意気揚々と宣言したのですが、そもそも断熱剤って何?という方のために、今回は断熱材について種類や選び方について書いていこうと思います。
我が家の基本情報はこちら。
妻と2人の年子男子の4人家族
意を決して築25年の中古戸建を購入(ほぼノーメンテナンス)
地元リフォーム会社にてフルリフォーム済み
断熱性を高めるべく断熱リカバリーに挑戦中
そもそも断熱材ってなに?
簡単に断熱材が何かを説明すると、家の周りを覆っている発泡スチールのようなものです。
発砲スチールって冷凍品とかを輸送するのに使われていますが、これは中身が外気温の影響を受けにくくする効果があるというのはわかるかと思います。
一般的な住宅では家の中を快適にするために、発泡スチロールのような断熱材が外気温の影響を受けないようにぐるっと入っていることが多いです。
真夏における断熱材の効果を絵で示すとこんな感じです。

こんな感じでぐるっと断熱材が入っていることで、家の中の温度上昇を抑えることができて快適に過ごすことができているのですね。
昨今では省エネのために断熱気密というのが建築業界において重要と考えられていますが、少し前ではそこまで重要ではなかった(最低限でよかった)ので、よほど熱心な大工さんでないと断熱気密に関する知識や施工経験がないそうです。
また、パワービルダーと呼ばれる低コスト住宅や、工務店などでは、コストを抑えるために断熱を疎かにするケースも多く、新築なのに夏は暑く冬は寒いと悩まれる方も多いです。
一部大手ハウスメーカーでも十分な断熱材が入っているか、また、施工がきちんとされているかはブラックボックスとなっているのが現状です。
そのため、私たち施主がきちんとした知識を持って打ち合わせの段階で断熱気密の施工方法を確認し、必要であれば指示するくらいがベストかもしれません。

新築時やリフォーム時に断熱を向上させるのと、工事後にリカバリーをするのでは手間が大きく異なります!
断熱材の種類について
住宅における断熱材の使われ方について、なんとなく理解ができたかと思います。
断熱材と一言でいっても、床下に使われるもの、天井裏につかわれるもの、壁に使われるものなど様々な材質のものがあります。
代表的な例を以下に示します。
繊維系
繊維系とは簡単に言うと、ガラスを繊維状にしたものになります。
繊維状の間に動かない空気層を持つことで、熱のクッション作用があり断熱効果を発揮します。
グラスウールやロックウールが代表例です。
発泡プラスチック系
発砲プラスチック系とは、読んで字のごとくプラスチックを発泡させることで微細な空気層を作り断熱効果を発揮します。
身近なものでは、発泡スチロールがこの例です。イメージできるかと思いますが、切断や成型が容易に行えるため施工が比較的に簡単なのが特徴です。
住宅用に使われているものでは、スタイロフォームやウレタンフォームが代表例になります。
発泡ウレタンは缶スプレータイプもあり、気軽に断熱を行うことができます。

天然素材系
天然素材系は、素材そのものを使用した自然に優しい断熱材になります。
価格が高く一般的な住宅建材として利用されることは少ないのですが、羊毛やコルクボードがこれにあたります。
断熱材の性能を示す熱抵抗率とは?
断熱材の種類を色々と紹介しましたが、

結局断熱材はどうやって選んだらいいのかわからない…
という声が聞こえてきそうです。
断熱材を選ぶ一つの基準になっているのが「熱抵抗率」です。
なんか難しい言葉のように聞こえますが、簡単に言うと熱の伝わりやすさを数値化したもので、熱抵抗率は断熱材の厚さを各断熱材に記載されている熱伝導率で割って算出します。

つまり、断熱材が厚くなるほど、断熱材の性能が高い(熱伝導率が低い)ほど熱抵抗率は大きな数値となり、より熱を通しにくいことがわかります。

もちろん厚さや性能と価格は比例しているので、現在の住宅の大まかな熱抵抗率を算出し、断熱リカバリーによってどの程度の数値を目指していくかを考えて断熱材を選んでいくのが良いかと思います。

そんなこと言われてもよくわからないな~
そのような方は、EI制度というのがあるので参考にするとよいかと思います。
EI制度(優良断熱材認証制度)とは?
世界的な省エネブームとなり、断熱気密が住宅の必須条件の現在において、優良な断熱材の認証制度としてEI制度と呼ばれるものがあります。
簡単に言うと、いろんなメーカーのいろんな種類の断熱材から性能や機能が一定基準のものを認証することで選びやすくしましたといった制度です。
認証の対象となる断熱材は?
認証対象の断熱材は以下の条件を満たすものです。
●住宅と建築物の主要部位に使用されるもの。
●熱抵抗値1.1(m2・K)/W以上かつ熱伝導率0.052W/(m・K)以下であること。
●JIS認証品、或いはISO9001登録工場において安定した熱性能を適切な品質管理のもとに維持し、生産される商品またはそれらと同等の製品であること。
●健康安全性及び環境への配慮がされていること
各メーカー備考欄などにEIマークを記載しているため、断熱材を選ぶ際の参考にされると良いかと思います。
しかし、性能が高くなると価格も上がってしまうため、どの程度の断熱機能を求めるかはお財布との相談になるかと思います…
まとめ
住宅につかわれる断熱材について少し理解が深まったかと思います。
断熱リカバリーを行っていくうえでも、断熱材の特徴や選び方を知っていないと、もっとああしておけば等のちのち後悔することとなるかと思います。
断熱リカバリーの作業は過酷な作業が多いので、やり直しがないように事前知識はしっかりつけておきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回は我が家の断熱気密の現状について書いていこうと思っていますのでお楽しみに!