こんにちはまんたです。
最近お風呂の防カビについて気になる記事を見つけたのでその効果について調査しました。
なんでも、お風呂の防カビに「蚊取り線香」が効果的!というのです。

お風呂に蚊取り線香が効くなんてそんなわけあるかいな!
と思っていたのですが、調べてみると結構興味深い効果がありそうだったので皆さんに共有したいと思います!
・お風呂のピンクカビに悩まされている
・お風呂でカビが生えないように予防したい
・コスパのよい防カビ対策を探している
・TOTOサザナのピンクカビで困っている
お風呂の防カビに蚊取り線香が効果ある?
まずは皆さんが気になっているであろう、お風呂に蚊取り線香が効くのかどうかについて。
何はともあれ、蚊取り線香の成分についてみていきましょう。
有効成分 | メトフルトリン |
その他成分 | デヒドロ酢酸ナトリウム、植物混合粉、香料、他4成分 |
有効成分として「メトフルトリン」というピレスロイド系の殺虫剤が配合されています。これが煙と一緒に空気中に漂うことで防虫効果を示しています。
そして、蚊取り線香がお風呂の防カビに効果あるという記事の大半は、「ピレスロイド系の殺虫剤に防カビ効果がある」と書いてあるのですが本当でしょうか?
「防虫効果=防カビ効果」と思ってしまうかもしれませんが、私は全く別物であると思っています。

それでは蚊取り線香は効果がないの?
全く効果がないとは言いません(これは後で説明します)が、巷で言われる、ピレスロイドは防カビ効果があるから防カビくん煙剤の代わりになる!というのは言い過ぎということです。
というのも、ピレスロイド系の防虫効果はどのような作用で生じているかご存じでしょうか?
キンチョウのHPに以下の記載があります。
・ピレスロイドは害虫の皮膚や口から入り、神経に作用しマヒさせて虫を退治します。また、哺乳類・鳥類など恒温動物の体に入ってもピレスロイドは速やかに分解され、短時間で体外へ排出されてしまいます。・動物の体内だけでなく自然界においても、光、空気、熱に触れると他の殺虫剤よりも分解しやすい性質があります。つまり、必要な時に必要な場所で効力を発揮して、その役目が終われば、すぐに分解されて消えていくという環境にも優しい殺虫剤です。
つまり、害虫の神経を麻痺させることで効果を示しているんですね。同じ効果が真菌(微生物)のカビに対してあるとは個人的には思いません。
ちなみに、衣類の防虫防カビ剤である「ピレパラアース」の成分表示は以下の通りです。
成分 | エムペントリン(ピレスロイド系)(防虫成分)、 3-メチル-4-イソプロピルフェノール(防カビ成分)、 緑茶エキス、 炭酸カルシウム(消臭成分)、 無機系吸着剤(黄ばみ防止成分) |
防虫成分と防カビ成分は異なるものが入っていますね。
このことからもピレスロイド系に防カビ効果がある!というのは少々乱暴な解釈と思います。
蚊取り線香で防カビ効果を実感しているのはなぜ?
では、実際に使われている方が防カビ効果を実感しているのはなぜかについて私なりの考察です。
カビは私たちの目に見えている黒カビやピンクカビだけではないというのはご存じでしょうか?
カビの正体は真菌であり、私たちの目に見えているのはいくつものカビが絡まりあったコロニーです。
ではカビはどのように移動し定着しているのでしょうか?
正解は空気中です。
カビは繁殖するときに胞子となって空気中をさまよい、次の定着場所に移動します。
そのため、お風呂のカビ対策としては空気中のカビを防ぐことで予防ができると考えます。
そこで効果があるのが蚊取り線香です!
カビは「酸性」であり、アルカリ性に弱い傾向があります。
察しのよい皆さんならもうわかったかと思いますが、蚊取り線香の煙は「アルカリ性」なので空気中のカビに一定の効果を示しているのだと思います。
そのため、
蚊取り線香は持続性はないが、カビの繁殖を一定抑えることが可能
というのが私の結論です。
防かびくん煙剤はどのような防カビ効果があるの?
一方で、お風呂防かびの老舗的存在である「防カビくん煙剤」はどのような効果があるのでしょうか。
こちらも成分から見ていきたいと思います。
成分 | 銀ゼオライト、ソルビタン脂肪酸エステル、発煙剤 |
こちらはパッケージにもある通り「銀ゼオライト」という銀イオンが抗菌効果を示します。

ちなみに豆知識ですが、「ゼオライト」は銀イオンを運ぶためのトラックのようなもので、無数に空いた小さい穴(小孔)の中に銀を保持しています
銀イオンはカビなどの微生物内に侵入し細胞を死滅させることで防カビ効果を発揮します。

そのため、天井や壁、床に繁殖しているカビに対しても一定の効果を発揮します。
また、銀イオンが浴槽内を一定期間コーティングすることで防カビ効果が持続するようです。
このように、蚊取り線香と防カビくん煙剤は全く異なるアプローチで効果を示すことが分かったかと思います。
ランニングコスト重視なら蚊取り線香でも!
ここまで説明してきたように、蚊取り線香には持続性はないがカビの予防効果があり、防カビくん煙剤には老舗なりのしっかりとした防カビ効果及び予防効果があることがわかったかと思います。
ランニングコストを比較すると、蚊取り線香で1回約12円(週1回で行ったとして3か月で150円程度)、防カビくん煙剤で1回400円(3か月持続)なので、蚊取り線香が圧倒的にランニングコストが安いことがわかります。
しかし、蚊取り線香には持続効果があまり期待できないことから、まめに掃除をして防カビをしたいという方には蚊取り線香が向いているかもしれません。
以上より、わたくしまんたとしては以下のようにまとめます。
蚊取り線香のメリット・デメリット
ランニングコストが安い(週1回の使用で3か月150円程度)
空気中のカビ(将来的に発生するカビ)に効果あり
壁や天井、床に潜むカビを殺す作用は見込めない
持続性があまりないためまめに行う必要がある
防カビくん煙剤のメリット・デメリット
銀イオンによるカビの殺菌効果がある
持続性があるため3か月に1回で防カビ効果がある
ランニングコストが高い
まとめ
いかがでしたでしょうか。
蚊取り線香なんて効果あるの?と私も思っていましたが調べてみると一定の効果が見込めそうです。
蚊取り線香なら100均にも売っていますし、気軽に始めることができるので、ぜひ皆さんも蚊取り線香でのカビ予防をお試しください。
最後までお読みいただきありがとうございました。