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子どもの集中力を高める秘訣!フロー状態とは?

知育
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誰しも子どもの集中力を高めたいと思っていますよね。

でも、集中力って個性で、生まれつきのものじゃないの?

まんた
まんた

そんなことないよ。集中力は幼少期の経験で養うことができるんだ。

この記事ではどのように子どもの集中力を養っていくかを説明します。この記事のキーワードは「フロー状態」です。

この記事はこんな方におすすめ

・フロー状態とはなにかを知りたい

・集中力のある子どもの育て方のヒントを知りたい

・子どもの集中力を向上するために何ができるかを知りたい

・少しでも勉強ができるように教育したい

フロー状態とはどんな状態?

フロー状態とは?

引用元:Wikipedia ミハイ・チクセントミハイ博士

フロー状態は心理学者のミハイ・チクセントミハイにより提唱された言葉で、「時間を忘れて物事に深く集中すること」です。子どもに限らず、誰しも一度は経験があるのではないでしょうか。例えば、ゲームや本に夢中になっているとき気づいたら時間が経っていたなど。このように脳が作業のみに意識を向けて没頭している状態のことをフロー状態といいます。フロー状態に入ると、「フロー(絶え間なくすらすら流れる)」という言葉の通り、悩み等の雑念を考える隙もなく、自発的に、流れるように作業が遂行できるといわれています。 特に幼少期にフロー状態をたくさん体験することは集中力の向上の効果がありとても重要とされております。

どのようにフロー状態は発見された?

ここでミハイ・チクセントミハイ博士がどのようにフロー状態を発見したのかについて説明します。背景を知ることでフロー状態がいかに重要なことなのかわかると思います。

ミハイ・チクセントミハイ博士は心理学を学ぶ中で「幸せの根本とはなにか?」、また、人々は「通常の経験の中でどこに幸福を感じているのか」を理解しようと試みました。

そこで彼は、芸術家や科学者などの創造的な人々は、なぜ富や名声を期待できなくても、自分の興味あることに没頭できるのかに疑問を持ちました。そして、創造的な人々は忘我(エクスタシー)の状態になっているということがわかりました。この忘我状態とは、読んで字のごとく、我を忘れて一つの物事にのめりこんでいる状態を指します。このような状態の時こそ人々は幸福を感じ、喜びを感じているのだとわかりました。

このフロー状態の条件として次のことを挙げています。

・自分が何をしたいのか理解している
・すぐにフィードバックが得られる
・必要性を理解している
・困難でも実現可能である
・時間の感覚が消失する
・自分自身のことを忘れてしまう
・自分がより大きな何かの一部であると認識する

このような条件を満たすためのフロー状態の入り口というのは誰しもが持っているものです。例えばピアノを練習しているとき、仕事に向き合っているとき等、目的を持って無我夢中でチャレンジしているときこそ、フロー状態へとつながります。例え同じ作業をするときでも、フロー状態に入ることで、パフォーマンスが向上し、さらに楽しく幸せを感じることができるのです。

幼児教育とフロー状態

幼児教育とフロー状態の関係性は?

前置きが長くなりましたが、幼児教育とフロー状態とはどのような関係があるのでしょうか。実は、幼少期に多くの“フロー体験”をすることで、成長してからもフロー状態に入りやすいといわれています。また、フロー状態のオン・オフの切り替えも上手に行えるようになります。つまり、幼少期に多くのフロー体験で「集中できる力」を養うことで、やるときには集中して物事を行う「集中力のある」子どもとなるのです。そして、フロー状態は自ら自発的に物事に取り組まないと入れないことから、「集中できる力」を養うというのは、様々なことを意欲的に能動的に行える力つけると言い換えることもできます。また、フロー状態がもたらす幸福感を多く経験することで、人生が豊かなものとなるでしょう。

フロー状態が学力に与える影響とは?

ここまでで、フロー状態が集中力と幸福感に関係していることが分かったかと思います。ここで、フロー状態と学力について紐づけていきたいと思います。

幼少期のフロー体験というのは、学びの為というよりは学ぶことが楽しいという感覚を実感することが大切です。つまり、目標をもって学びに果敢に取り組み、時間も忘れて試行錯誤する過程で楽しいといった感覚や幸福感を得る。そしてその幸福感は、次はさらに難しいことにチャレンジしたいという意欲につながることで、もっと学びを求めるようになる好循環に入るのです。このように、幼少期に経験した「学ぶ=楽しい」いう感覚は、結果として将来の学習に取り組む意欲にもつながります。そのため、幼少期のフロー体験というのは「学びの土台づくり」ともいうことができ、学力にも良い影響を与えるのです。

親が子どものためにできること

ここでは子どものフロー体験のために親ができることをご紹介します。子どものフロー体験は親のサポートによってより良くすることができます。そのために、次の点に気を付けるようにしましょう。

環境を整える

フロー状態の基本は自発的に挑戦することです。そのため我々親にできることは、子どもがチャレンジできる環境を整えることが大切です。例えば図鑑や積み木を子どもの手の届くところにおいておくということも一つです。このように、親が与えるのではなく、子どもが「主体的」にやりたいことを選べる環境を作ることが大切です。

子どものレベルにあった取り組みを提供する

環境は整えたのに一向にフロー状態に入らないということもあるかもしれません。その時は、その環境が子どものレベルにあっているか確認してしましょう。フロー状態で大切なのは「難しすぎず、簡単すぎない」ということです。そのためには、子どもをしっかりと観察し、成長にあった取り組みを提供することが大切です。子どもの成長は一人ひとり違います。「この月齢だからこれくらい」や「他の子ができるから」といった選択は好ましくありません。「少し難しくても実現可能なもの」をキーワードに与えるものを探すようにしましょう。

新たな選択肢を示してあげる

これまで子どもが自発的にやりたいと思うことが大切といっていましたが、そもそも子どもが経験していない事柄については選択肢の一つにもなりません。そのため、習い事等新しいことを提供してあげることで、選択肢の幅を広げることになります。何が子どもの興味を引き、フロー状態に入るきっかけになるのかわからないのです。

静かに見守る

フロー状態というのは、子どもなりに目標をもって物事に取り組んでいる状態です。そのため、できるだけその活動を遮らないようにしましょう。

しかし、没頭していると周りの危険にも気が付かなってしまうので、目の届く範囲で見守ってあげるようにしましょう。

活動後は受け止める言葉をかける

子どもは子どもなりに試行錯誤しながら物事に取り組んでいます。そのため、フロー状態がひと段落した際には「すごい夢中になっていたね」やできたことに対して「こんなこと出来るなんてすごいね」などの声掛けを行うことで、没頭していたことを認められたと感じ、子どもの自信にもつながります。この時に、「もっとこうしたらいい」などのアドバイスをしてしまうと、子どもの成果を否定することにもなるので、やる気を削ぐことにもなってしまうため好ましくありません。

親自身も何かに没頭する姿を子どもに示す

「子どもは親の背中を見て育つ」といいますが、まさに私たち親がお手本となり何かに没頭し楽しむ姿をみせてあげましょう。すると子どもも自然と興味を持ちフロー状態に入りやすくなります。

まとめ フロー状態を意識すると人生が豊かになる

フロー体験は子ども集中力向上だけでなく、幸福感にもつながります。また、子どものために親がしてあげられることも沢山あります。そのため、毎日の生活の中で子どもがフロー体験を楽しめるような環境づくりからはじめてみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。